用語集
集合住宅用防音木質直張り床材を中心に、
戸建て住宅用も含めた木質床材全般にわたる用語集です。
当ホームページをご覧になる一助としてください。
なお、全用語をご覧頂くと住宅用の木質床材に関する「基礎知識集」としてもご利用いただけます。
木材・木質材料
- 合板/ベニヤ板
- 丸太を大根のカツラムキのように薄くむいた単板(ベニヤ)を繊維方向が直交するように、奇数枚、積み重ね接着させて1枚の板にしたものです。強度が安定して、寸法の変化が小さくなります。木質床材の場合、基材(台板)として、広く使われています。
- JAS1類合板
- 断続的に湿潤状態となる場所(環境)において使用することを主な目的としたJAS1類に規定する接着性能を満たす合板です。一般的な合板(JAS2類)に比較し水に対する接着性能がより高くなっています。
⇒床用語集「合板/ベニヤ板」ご参照
⇒JAS:日本農林規格 - JAS2類合板
- 時々湿潤状態となる場所(環境)において使用することを主な目的としたJAS2類に規定する接着性能を満たす合板です。一般的な木質フロアーの基材合板として広く使用されています。
⇒床用語集「合板/ベニヤ板」ご参照
⇒JAS:日本農林規格 - 針葉樹合板
- マツ、スプルスなどの針葉樹を原料にした合板のこと。従来、ラワンなどの南洋材が主流でしたが環境・資源保護問題から、針葉樹による合板の普及が進んでいます。
⇒床用語集「合板/ベニヤ板」ご参照 - パーティクルボード
- 細かく刻んだ木片に接着剤等を加えて熱圧成形した板のこと。大きくて厚い板が作れます。断熱性や遮音性に優れ、家具や建具の芯材、床ではマンション用の二重床システムの下地材にも使用されます。また、建築解体材や間伐材なども使え、資源活用の面でも注目されています。
- MDF/中質繊維板
- 木材を繊維化し、接着剤等を加えて熱圧成形したもので、比重が0.35以上0.8g/cm³未満のもの(JIS A 5905「繊維板」)。表面は硬く、滑らか。接着剤の種類により、耐水性能が区分され、床材からキッチンや洗面化粧台、収納部材など、幅広く活用されています。(MDFとは: medium density fiberboardの略です。)
- ハードボード
- 木材を繊維化し、水に分散させた状態で金網上に流して圧縮脱水した後、熱圧乾固させたもので、比重が0.8g/cm³以上のもの(JIS A 5905「繊維板」)。MDFより繊維質の方向性が少なく均質で、表面は平滑性が高く、割れたりしにくい素材です。トランクなど自動車の内装、家電製品の基材、家具などに使われています。
- 無垢(ムク)材/ムク板
- 合板や集成材のように合成・加工されたものではなく、製材されたままの材料のこと。床では無垢(ムク)の床材という言い方をします。自然の美しさを味わえる反面、合板に比べて湿気・乾燥の影響により伸縮・反りが発生する場合があります。無垢集成材も無垢と呼んでいる場合があります。
- 挽き板
- 板材のことでラミナとも言われ、のこぎりを挽いて切り出したことから挽き板と呼ばれています。床材では、小さな挽き板を組み合わせて市松模様などに張り上げるタイプがあります。
- 突き板/突き板張り/化粧単板
- 天然木を薄くスライスしたもので、内装や家具などの表面化粧材単板として広く用いられています。もともと刃物で突くようにスライスしたため「突き板」と呼ばれます。
⇒イラストは、複合フローリングの表面材に使われる突き板の製法の例です。
角材を製品サイズに集成接着したフリッチと呼ばれるものをスライスする方法が一般的です。
- 単板(タンパン)/ロータリー単板/スライス単板(スライサー単板)
- 丸太を大根のカツラムキのように薄く連続的に切削した単板のことを「ロータリー単板」、幅の広い包丁状の刃を持つ機械(スライサー)によって、鉋(かんな)削りのように原木から剥ぎ取られた単板のことを「スライス単板」と言います。
- 集成材
- 挽き板、または木材の小さな角材を、長さ方向、幅方向に接着してできた板。無垢材に比べて狂いが少なく、カウンター用などにも使用されています。造作用と構造用(柱など)に分かれ、ムク材のような味わいが楽しめるものもあります。
※画像は階段用踏み板の使用例です。
- 単板積層材/LVL
- 薄板を繊維方向に何枚も重ねて厚い板に成形したもの。曲げ強度に優れています。平行合板とも言います。
(Laminated Veneer Lumberの略。)
木・樹種
- 木目
- 板を製材した時に現れる年輪などの模様。切る方向で様々な模様を作り出し、板目、柾目に大別されます。
- 板目・柾目(イタメ・マサメ)
- 「板目」は丸太の中心からずれて挽くときにできる、筍のような模様。木の生長を見ることができ、自然の生み出す味わいを楽しめます。「柾目」は丸太の中心に向かって挽いたときにでき、年輪は直線。きれいに平行に現れるので、整然としています。
- 環孔材・散孔材(カンコウザイ・サンコウザイ)
- 広葉樹には水や養分が通る道管があり、この分布により木目にも表情の変化が現れます。年輪に沿って道管が並ぶものを「環孔材」(ナラ・チーク・ケヤキなど)、年輪に関係なく道管が均等に分散しているものを「散孔材」(ブナやサクラなど)と呼びます。一般的に環孔材は木目がはっきりと、散孔材はやさしい雰囲気になります。
⇒イラスト:左 環孔材 、右 散孔材
- 楢(ナラ)/オーク
- 床材として最もポピュラーな広葉樹。夏目・冬目の差が大きいため、木目は男性的な雰囲気を持ちます。また、柾目面に見られる、トラ模様の虎斑(トラフ)が有名です。重厚で傷がつきにくく、床材以外にも高級家具にも使用されます。ウィスキーの樽などで有名なオークとよく似ており、一般には同種の材として扱われています。
- 橅(ブナ)/ビーチ
- やや重厚で肌目も緻密。表面の仕上がりも美しく、加工にも適しています。ブナも楢も同じブナ科ですが、散孔材のブナはやさしい表情から森の女王、環孔材の楢はそのはっきりとした木目から森の王様と、ヨーロッパでは昔から呼ばれています。床材、ドア、家具などの材料として用いられています。
- 樺(カバ)/バーチ
- 重厚で肌目が緻密で、光沢感があります。サクラに似ているため、フローリングでは、樺を使っていても「サクラのフローリング」と呼ぶことがあります。やさしい表情から近年のフローリングの人気柄ですが、和風家具や床材、床柱、上り框などにも使われています。
- チーク
- 東南アジアを中心に輸入される広葉樹の一種です。木目が交錯して肌目は粗く、光沢と香りを持ち重硬で強靭。水に強く、シロアリなどの虫害にも耐久力があり、船の甲板・内装材として使われるのは有名。家具材・床材、彫刻材としても使われ、世界的にも高級材として尊重されています。
- ウォールナット
- 日本でいうクルミ材です。粗い肌目ですが、美しい光沢と不規則な濃淡の趣のある縞がよく見られます。紫褐色の色や木目が美しく、加工性はよく、表面は艶出し加工で美しく変わります。マホガニー、チーク、ウォールナットで世界三大銘木と呼ばれ、家具、ドア材、床材、パネル材、さらには楽器材としても使われています。
- 楓(カエデ)/メープル
- 日本ではカエデと呼ばれます。肌目も緻密で絹糸のようなキラキラした光沢(テリ)があります。重硬で衝撃に強く、割れにくい木材です。床材、家具、ボウリングのレーンやピンなどにも使われています。
- ブラックチェリー
- 辺心材の区別は明瞭で、辺材は黄白色から乳白色、心材は淡い紅褐色から濃い紅褐色です。光にさらされると赤みが増し、一定レベルに達すると落ち着きます。ガムポケットと呼ばれる独特の黒い模様が意匠的な特徴になっており、家具、楽器などに使われています。
- コルク
- ポルトガル、スペイン、南フランスといった地中海のコルクカシ(コルク樫)の樹皮。クッション性、断熱性に優れた材です。伐採ではなく、樹皮を剥がして使用。樹皮を剥がすと一般的な植物は枯れてしまいますが、再びコルクが作り出されます。
- 節(フシ)
- 幹の中に取り込まれた枝の跡。いくつか種類がありますが、生きた枝が取り込まれたものが「生節」で、枯れた枝が取り込まれたものが「死節」。「死節」の場合、節が黒くなり、抜け落ちて、節穴になる場合があります。内装仕上げでは、自然の風合いとして、節が好まれる場合もあります。
- 入り皮(イリカワ)
- 傷ついた部分の樹皮が生長過程で幹に巻き込まれたもの。生長の途中で形成層にキズが入るため、部分的に生長が止まってしまうのが原因です。
- 照り(テリ)
- 樺(カバ)/バーチや楓(メープル)に見られる木肌の光沢のことです。艶やかさが好まれる半面、光の加減で色ムラに見えることもあります。
- 源平(ゲンペイ)
- 丸太の中心部を心材、外層部を辺材と呼びます。心材は色が濃くなり、辺材では色が淡くなります。そこから心材部分を赤身、辺材部分を白太といい、この色が同一ピースに混ざったものを源平と言います。樺(カバ)/バーチなどに多く見られます。
- 虎斑(トラフ)
- 楢(ナラ)/オークなど柾目面に横切るように見られるトラの毛皮のような模様。好き嫌いが大きく分かれる模様です。帝国ホテルの設計で有名な建築家フランク・ロイド・ライトは、椅子のデザインに好んで使用したとされています。
床防音・音
- 軽量床衝撃音/重量床衝撃音
- 「軽量床衝撃音」は、スプーンを落とした時の音や、スリッパなどのパタパタといった軽くて硬い感じの音をいいます。子供が机の上から飛び降りた時などに発生する「ドスン」と重くて鈍い感じの音は、「重量床衝撃音」といいます。
⇒写真:左 軽量床衝撃音イメージ画像 、右 重量床衝撃音イメージ画像
- L値(エルチ)/LL(エルエル)・LH(エルエイチ)
- 上階の床で生じた音が、下階でどの程度聞こえるかを基準として決められた遮音等級のことです。L等級(エルトウキュウ)とも呼び、音の伝わりにくさを表します。L値(エルチ)の数字が小さいほど、遮音性能がよくなります。「LL」は軽量床衝撃音遮音等級、「LH」は重量床衝撃音遮音等級のことです。
⇒床用語集「軽量床衝撃音・重量床衝撃音」ご参照 - 固体伝搬音(固体音)(コタイデンパンオン) 空気伝搬音(空気音)(クウキデンパンオン)
- 「固体伝搬音」は、たとえば子供が飛び跳ねて、階下や隣室に床や壁を伝わって聞こえる音です。「空気伝搬音」は、人の声やクラクションのように空気中を伝わって聞こえる音。穴や隙間を通して伝わります。
- 遮音/防音
- 「遮音」は空気を伝わる音の透過、伝搬の低減を言いますが、固体を伝わる床衝撃音の低減にも使う場合があります。「防音」はこれらを含め、聞こえる音を小さくすることを一般的に広く総称して使われています。
- ΔL等級(デルタ エル トウキュウ)
- ΔL等級は「防音床材」単体の遮音等級(床衝撃音低減性能)を表しており、「デルタ エル トウキュウ」と読みます。実験室で、一定条件の下で製品単体の床衝撃音低減性能を測定し算出します。等級の数値が大きいほど、性能が良いことを示しています。詳細につきましては、下記ページもご参照ください。
(参考)床衝撃音低減性能の表示方法変更 - 推定L等級(スイテイ エル トウキュウ)
- 推定L等級は、ΔL等級が登場する以前に一般的に使用されていた等級です。実験室での測定結果を元に、限定条件の建物を想定して、その製品が実際に使用された状態 の空間性能を推定したものです。防音直張りフローリングに関しては、基本的に推定L等級からΔL等級への読み替えが可能です。(ただしJIS A 1440-1:2007の試験方法に準拠している場合に限ります)
(参考)現在の等級表示と新しい等級表示の相違点
床デザイン・塗装仕上げ
- 寄木(ヨセギ)
- 色や木目、材質の異なる木片を組み合わせたもの。空間に個性的でクラッシックな味わいを引き出します。フローリングでもこの寄木デザインを採用したものがあります。
- 市松(イチマツ)模様
- 色の異なる正方形を交互に並べた模様です。床材の場合、同じ色の素材で木目方向を交互に変えるパターンもあります。空間全体をリズミカルな雰囲気に演出します。
⇒写真:寄木小市松模様です。
- 乱張り(ランバリ)乱尺張り(ランジャクバリ)
- 長さがランダムなピースを貼り付ける張り方技法。クセがなく、形状、広さにもバランスよく、インテリアに無理なく調和します。
⇒写真:乱尺張り1×6フロアーです。
- 雁行(ガンコウ)
- 横から見た階段のように床材の継ぎ目を斜めの列に張るデザインを、空を飛ぶ雁の列のように見えることから雁行と呼びます。
- ワイピング着色仕上げ
- 着色剤を塗ったあとに生地にすり込み、木目を鮮明に出す塗装方法です。
- UV塗装仕上げ
- 紫外線の照射で塗料を硬化させて仕上げる塗装方法です。(UV: Ultra Violet 紫外線)硬化時間が秒単位で済むため、工業用木工塗料として広く使われています。
- ウレタン塗装仕上げ
- ポリウレタン樹脂塗料で仕上げる塗装方法のことを総称してウレタン塗装仕上げと呼びます。家具や建材の塗装仕上げとして一般的です。
- シート化粧仕上げ
- 木目柄、石目柄、抽象柄などの印刷を施したシート(オレフィン、紙など)を化粧材料として、床表面に貼り付けた化粧仕上げのことです。
木質床材の品質
- 反り・突き上げ・目すき
- 木は温度・湿度によって伸縮します。その伸縮にともない、反りや突き上げ(継ぎ目部分が盛り上がる現象)、目すき(継ぎ目部分に隙間ができる現象)が生じることがあります。
⇒イメージイラスト:左 突き上げ 、右 目すき
- クラック/ひび割れ
- ホットカーペット・温風ヒーター・直射日光などの温度・湿度変化や水濡れなどによる木の伸縮により生じるひび割れのことです。現在ではほとんどの床材メーカーが、ひび割れしにくいクラックレスタイプの床材を発売しています。
- 床鳴り
- 木は湿気を吸収、放出する性質を持っています。それにともなう伸縮で、接合部(実部)から、歩行などで音が発生することがあります。これは室内環境の影響を受けやすい天然木ならではの現象です。また、施工や表面コート剤など別の原因によって床鳴りが起こる場合もあります。
- 耐キャスター性
- 一般居室内の椅子などについているキャスターにより、1点に集中的に力が加わると、床に凹凸が発生したり、繰り返しの使用で表面が破損することがあります。表面硬度をアップし、耐凹み性を向上させたタイプの床材もあります。
- 耐摩耗性
- フロアーは長年、人が歩きまわったり、物を引きずったりし続けると、表面塗装が摩耗し、着色がはげてくるなどの現象が起こります。最近では、多くのメーカーが床材表面塗装に耐摩耗材を配合しており、長い期間、表面の美しい床を保つことができます。
- 耐すべり性
- 床はすべり過ぎても全くすべらなくても転倒やつまずきの原因になり危険です。床材表面は要介護の方がおられたり、ペットを飼っている場合は選定に配慮が必要です。
- 虫害/ヒラタキクイムシ
- ヒラタキクイムシは乾いた木材を好んで食べる虫で、住宅や家具に被害を与えます。 食害を受けやすいのは広葉樹の辺材で新しい材です。
- ホルムアルデヒド
- VOCの一種。シックハウス症候群の原因物質の一つとされ、今はホルムアルデヒドを含む建材の使用は建築基準法の規制対象になっています。日本農林規格又は国土交通大臣認定のF☆☆☆☆のものは放散量が小さく、規制対象外で使用できます。
- シックハウス症候群
- 住宅内でホルムアルデヒド等の化学物質等により、目まいやのどの痛み、頭痛などの体調不良や病気が起こる症状のことです。
- VOC(ブイオーシー)
- 揮発性有機化合物のことです。ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなど多種があります。このうち現在13種について、厚生労働省が有害物質として空気中の濃度の指針を発表しています。また、特に問題とされているホルムアルデヒドについては建築基準法の規制があります。(Volatile Organic Compoundsの略。)
- 4VOC(ヨンブイオーシー)
- トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンの4つのVOC(揮発性有機化合物)のことを示す。この4つのVOCについて各種建材の室内における放散速度基準値と試験方法を、(一財)建材試験センターを事務局とした学識経験者、業界関係者からなる「建材からのVOC放散速度基準化研究会」が制定しました。
床工法
- 根太・大引き・束(ネダ・オオビキ・ツカ)
- 木造在来工法で床組みに使われる角材のことです。根太は床仕上げ材を打ち付ける下地となり、基本的には303mm(1尺ピッチ)で大引きに対し直交して組み、束はその大引きを地面に対して支えている構造材です。
- 幅木、見切り、框(ハバギ・ミキリ・カマチ)
- 幅木は壁と床が接する部分に帯状に取り付ける仕上げ材です。見切り(床見切り)は、床仕上げ材が変わる取り合い(切れ目)部分に取り付ける仕上げ材です。框は玄関などの上がり口(上がり框)や床の間(床框)に横に渡す仕上げ材のことです。
- 直張り工法(ジカバリコウホウ)
- 主にコンクリート床(スラブ)上に直接接着剤で、直張りフローリングを施工する方法です。マンション等集合住宅の防音フローリングの施工方法として普及しています。
- 乾式二重床工法
- 主にコンクリート床スラブの上にパーティクルボードなどのベースとなるパネルと、それを支持する支持脚によって床下を構成し、その上に床材を施工する方法です。支持脚は高さ調整が可能で、段差が解消できます。遮音効果を高めるタイプもあります。
- 根太工法(ネダ コウホウ)
- 主として木造戸建住宅の床組みである根太上に、接着剤とフロアーネイル又はフロアーステープルなどを併用して床材を施工する方法のことです。
- 捨て張り工法
- 主に戸建て住宅の床組みに合板などを下張りし、その上に接着剤とフロアーネイル又はフロアーステープルを併用して床材を施工する方法です。
- スラブ/コンクリートスラブ
- 通常は鉄筋コンクリート造の床版をいい、垂直方向の重量を受ける水平の板状のものです。防音直張りフローリングは、この上に接着剤で施工します。
⇒イラスト:コンクリートスラブに直張り床材を施工している図例です。
- 不陸(フリク)
- 床の凹凸のことで、平らでない状態のこと。 日本複合・防音床材工業会では直張りフロアを施工する下地の「不陸」精度は、ゆるやかな「不陸」は1m当たり深さ3mm以下、部分的な「不陸」は深さ3mmで100cm²以下としています。
- セルフレベリング工法(材)
- マンション等の床工事で、下地のコンクリートスラブ上に専用のセメントや石膏を流し、平滑性を高める工法です。防音直張り床材などを施工するための下地作業として行なわれます。
⇒床用語集「不陸(フリク)」ご参照 - 際根太(キワネダ)
- 壁際に掛け渡される根太のことです。また、防音直張りフローリング工法や二重床工法では、出入り口や壁周囲の沈み込みを防ぐ役割があります。
- エポキシ系接着剤・床施工用
- エポキシ樹脂を主成分とした2液混合型の接着剤です。初期の粘着力が強く硬化皮膜は硬く耐水性に優れます。主に、各種施設・店舗等のコンクリート下地に土足用の木質直張りフローリングを施工する用途に使用されます。
- ウレタン系接着剤・床施工用
- ウレタン樹脂を主成分とした1液湿気硬化型の接着剤です。硬化皮膜は適度な弾性があり、耐水性・耐熱性に優れます。木質フローリングの施工に広く使われています。
- 変成シリコーン系接着剤・床施工用
- 変成シリコーン樹脂を主成分とした1液湿気硬化型の接着剤です。各種木質系床材の施工に適しています。施工時に誤って床材表面に付着した場合、硬化後にスクレイパー等の工具を用いて除去し易くなっています。(※除去の際、工具で床材を傷つけないよう注意が必要です)
環境
- 森林認証制度
- 環境保全の観点から、適切で社会の利益にかない経済的にも持続可能な森林管理を推進し、認証商品を買うことで消費者も森林保護に間接的に関与することを目的とする制度です。FSC(森林管理協議会)とPEFC(PEFC森林認証プログラム)の二つの国際的な森林認証制度があります。各森林認証制度は、FM認証(森林管理の認証)とCoC認証(加工・流通工程の管理の認証)で構成されています。
- FSC
- Forest Stewardship Council、森林管理協議会のこと。
- PEFC
- Programme for Endoresement of Forest Certification Schemes、PEFC森林認証プログラム。
- FM認証
- Forest Management、森林管理認証。持続可能な森林管理の基準に従って森林管理が行われていることを認証する制度。
- CoC認証
- Chain of Custody、加工・流通工程の管理の認証。認証森林から生産された木材、木製品が、加工・流通過程において、非認証材から生産された製品と混ざらないように区別し、適切に管理されていることを証明する制度。
用語集ご利用に当たって
当用語集は、住宅用木質床材、中でも複合フローリングに関する用語を中心に掲載しています。
住宅用途以外の床材や、木質以外の床材は掲載していません。記載内容も住宅用途を前提に説明しています。ご了承ください。
- HOME
- リフォームQ&A・用語集
- 用語集