複合フローリングの種類

木質フローリングの種類と構造

フローリングは大きく分けて、一枚の木材を加工して製造したムクのフローリング(単層フローリング)と合板などの基材に化粧材を貼り合わせたフローリング(複合フローリング)の2種類があります。 当工業会では、複合フローリングについて説明しています。

新築・リフォームで多く使われている「複合フローリング」。
用途や仕上げによって、ちがいがあります。

用途のちがい

室内用(上履き用) 室内用は裸足もしくは靴下、スリッパなど柔らかい素材での歩行を前提とした一般住宅の床に適したフロアです。
店舗・施設用(土足用) 土足、重歩行用はお店や事務所などの土足で多くの人が歩く床に適しています。
床暖房用 床暖房の温度変化による「膨張・収縮」を軽減したフローリングです。
防音用 床衝撃音を軽減し、階下への音漏れに配慮したフローリングです。

表面の仕上げのちがい

挽き板 鋸などで挽いて切った厚みのある木の板を表面に張って仕上げたフローリング。
無垢材のような質感が得られます。
突き板 木材を0.2ー0.6mmに薄くスライスした板材。
合板の表面等に用いられ、突き板を表面に用いた合板は天然木化粧合板と呼ばれます。
シート 木目柄などをプリントしたシートを表面に貼って仕上げたフローリング。
プリント技術の発達で、本物の木質のような色合いや手触り感を出した床材もあります。

下地構造のちがい

戸建て
在来木造下地

一階の床は大引きの上に根太という角材を約30㎝間隔で垂直に渡し、その上に床材を張ります。最近では根太を用いず、大引きの上に24mm以上の厚い合板を張り、その上に仕上げの床材、という方式が増えています。

防音用

マンション
直張り

鉄筋コンクリートの上に直接仕上げの床材を張る方法です。マンションなど集合住宅で、遮音性能を高める防音直張りフローリングの施工法として普及しています。下地が平面で強度があることが必要です。

防音用

マンション
二重床

マンションなどで遮音性能を高めるために、コンクリートの上に直接、床材を貼るのではなく、間に緩衝材を入れて床板を二重にしたものです。緩衝材の種類と施工法によって、直張りよりさらに遮音性能を高めます。

防音用

フローリングの種類と選び方

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